![]() | くるぶしに秘密の鎖 くちびるに銀の弾丸2 秀 香穂里 祭河 ななを 徳間書店 2006-08-26 by G-Tools |
泣ける ★★☆☆☆
切なさ ★★★★☆
エロ度 ★★★★☆
ドキドキ★★★☆☆
満足度 ★★★★☆
切なさ ★★★★☆
エロ度 ★★★★☆
ドキドキ★★★☆☆
満足度 ★★★★☆
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●あらすじ●
業界トップのゲームディレクター・水嶋が手掛けるヒット作の第2弾が製作決定!!ところが新たに製作チームに加わった作曲家は、水嶋の元カレだった―!?水嶋の恋人でチーフ広報を務める澤村は、密かに嫉妬を押し隠す毎日。しかもその男・烏堂は大人の余裕で澤村を挑発してきて…!?ゲームの舞台となった奄美大島を二人で旅行する番外編まんが「こめかみに甘い引き金」も同時収録。
●感想●
☆くるぶしに秘密の鎖(小説キャラ掲載作品)
「前作ではいい仕事をしてもらったと思っている。あれが売れたのは澤村のプロモがあったからこそだとも思ってるよ」
「じゃ、なんで俺じゃないの」
「それは・・・・・・瀬木にもこのへんでしっかりした仕事をさせたほうがいいと思って」
「なんだよ。あんた、俺にプロモーションしてほしくないの?」
あやふやな語尾になったのを見逃さずに食いつくと、苛々したような視線が向けられた。
「・・・・・・いろいろとこっちにだって事情があるんだ。そううるさく言うな」
「事情ってなんだよ。どんなの?俺に言えないようなこと?」
公私を区別する、とさっき言ったばかりなのに、むきになってしまう。
どうも変だ。瀬木を独り立ちとさせろというのは建前で、なにか裏があるんじゃないかと思わせるような曖昧な態度が引っかかる。
「その事情ってやらを逐一教えてくれたらおとなしく引き下がってやるよ」
「おまえがおとなしく黙るタイプか。ほんとうに図々しいな」
くそ、と低く呻いて、水嶋が鋭い眼差しを向けてきたが、澤村は怖じけることなく、真っ向から受け止めた。
しばし睨み合い、先にため息をついたのは水嶋のほうだ。
「・・・・・・おまえが言い出したことだからな。俺は知らないぞ」
「じゃ、俺がやっていいんだな。初会議、来週なんだろう?俺も出席するから」
「好きにしろ」
初っぱなから澤村を担当から外すなど・・・グフフ、行け!水嶋!!と楽しみな展開です。決して澤村は悪役ではございません、あくまでも恋人なんですが、私の中で彼の印象が最悪なだけであって。
この担当を外すという水嶋の行為も、彼の性格からしたら正解なんじゃないかと思うんです。水嶋は仕事とプライベートの線引きをキッチリしたいのだけれど、自分がそれが出来ない事も知っていて。どうしても目で追ったり常に澤村を意識してしうんですね。担当を外すというのは澤村のことを考えてというより、水嶋の自己防衛だったのだと。この仕事とプライベートの切り替えが今回、ネックなんじゃないかな・・・って思ったんです。でもヤッパリ水嶋の場合、言葉が足りないからその真意に澤村が気づくまで時間が掛かるのです。言わなくても解るだろ・・・この感覚ってのがどうも以前の同居人の元カレとの生活から来るものらしいんですよね。
今回、水嶋の元カレ・烏堂が登場します。彼は水嶋より4歳年上の36歳。フリーで活躍するサウンドクリエイター。自分の力で生き抜かなくてはならないフリーという立場で、考え方も生き方も自立した男の人です。烏堂が水嶋と別れた原因に、仕事とプライベートを混同したくなかった烏堂に対し甘えられなかった水島の疲労の濃さがあったようです。家庭に仕事を持ち込むこと、まして同じ仕事に関わりながら。賛成でしょうか、反対でしょうか・・・微妙ですよね。でも、澤村は家に仕事を持ち込むことに寛容で。時には一緒に考えを膨らませて楽しんでしまうような所があって。その辺りが烏堂と違うところで、水嶋には安らげたんじゃないかと思うんです。
澤村もちょっと大人になったかな、変わってきたのかな〜と思ったら、やはり水嶋と烏堂のツーショットを目の当たりにしてしまえば子供に逆戻りで・・・人間そう簡単には成長しないか・・・。
仕事のデキル男同士のBLが私の基本ですし、そういった意味からも合格です。元カレはとっくに過去の人、そんな水嶋の潔さ。残ったものは失敗の苦い思い出だけ。恋人と仕事の比重、バランスそんなことに悩みながら、最終的には水嶋の「過去よりも今」そんな考え方がとても好きでした。
☆くびすじに未来の約束
「俺が言いすぎたのかもしれない。ごめんな」
ぼそりとした声に澤村も、「いや、俺も悪かったよ」と謝ったものの、一度壊れた空気は簡単に戻るものではない。
せっかくの休日だったのに、仕事の話題で食後の満ち足りた空気を台無しにしてしまったのがやるせない。
------俺ももう少し堪えろよ。なにもあんなに勢いよく食いつかなくてもいいだろうに。
こういうとき、恋に不得手な水嶋に任せておくといつまで経ってもぎこちないから、むりやりでも雰囲気を修正するのは澤村のほうだ。
「それよりもさ、さっき買ったニット。今度、あれ着てどこかに行こうか」
「うん・・・・・・そうだな」
ちょっと前まできついことを言い合っていたのが嘘みたいな甘い言葉に、水嶋がためらいがちに笑う。
仕方ない、これも惚れた弱みだ。自分も彼も仕事に重点を置く人間だから、たとえ恋人として一緒に暮らしていようとも、たまにこうして持論を正面からぶつけ合い、譲ることなく険悪になってしまうことがある。
------あんまり大事にならなきゃいいんだけど。
憂いの残る、水嶋の横顔に、そんなことを思う。
だが、その懸念がはっきりとした形になって現れたのは週明けのことだった。
「くるぶしに秘密の鎖」のその後、ゲームの続編を制作中のお話です。変わったことと言えば、同居を始めたこと。結局、水嶋のマンションに澤村が引っ越してきた形となりました。
水嶋はホントに可愛い人で、エロエロに乱れちゃうんです〜って事はないんですけど。いつまで経っても初々しくて。続編で、それなりに回数こなしてるカップルだと段々と濃くなるのが常ですが、不思議とそれがないんです。物足りなさを感じさせないのも、水嶋だからかと。仕事の時にストイックさと抱かれるときの可愛らしさのギャップがいいんですよねぇ〜。
水嶋が求めていたものは、澤村の持っている強引さであったり真っ直ぐぶつかってくる正直さであったんでしょうね。水嶋自身が出来ないこと、だと。自分の殻に閉じこもりがちの水嶋をそっとしておくのでなく、ずかずかと土足で入り込むくらいの男がよかったのでしょう。
この話では仕事に対する姿勢だとか、後輩や同僚に対する気遣いなど彼らのようなクリエイティブな仕事でなくてもあり得る人間関係の問題がクローズアップされています。水嶋の言い分もわかるし、澤村の言い分もわかる。でも大事なことは自分の口から伝えなきゃ駄目ですよね。
仕事上の付き合いだけなら宥め賺して丸く収める、けど恋人同士だからキツいこともちゃんと言うんだよって澤村に初めて同調しましたよ。同じ仕事をしながら同居して、プライベートでも仕事でもぶつかって・・・同居していることを辛く思うマイナス面がことがあったとしても、でもそれでも一緒にいれば問題の解決の糸口を掴んだり癒されたりプラスになることだってたくさんあるんですよね。
ラブラブで甘〜い二人ではないかもしれないけど、精神的な支えだったりお互いの足りないところをフォローしあうようなBLとしては理想的な二人なんじゃないかと思います。決して完璧な人たちではありません、澤村自身を好きになりました!とは言えませんが、この二人をカップルとしてみた場合のバランスや力関係が好きです。どちらがどちらに凭れてるでも、支えてるのでもないんです。前巻では澤村の方が強くて水嶋に同情した部分もありましたが、今回のことでフィフティ・フィフティになったんじゃないかと思いますし。今後も喧嘩しながら、でもそのたびにお互いに認め合っていくのでしょうね。お幸せに!
☆こめかみに甘い引き金
時間的には前巻の仕事が落ち着いて、この巻との間の出来事になります。「くびすじに未来の約束」での奄美大島への旅行の下地にもなっていますし。
雑誌掲載時にコレを読んでいまして、どうも番外編の漫画版の方の印象が強く残っていたようです。私の記憶の中の澤村は、このストーリーの澤村とすり替わっていたのですねぇ〜。これだけ読むと水嶋が勝手に暴走してるみたいですもん。
コチラは小説版と違って水嶋視点になっているのも新鮮です。照れ照れしてる水嶋が可愛いです。
それにしても可愛い瀬木がいずれ烏堂に喰われちゃうんじゃないかって心配なのは私だけ?
●著者の他刊:秀 香穂里●
●著者の他刊:祭河ななを●




ご参加お待ちしてます!
「くちびるに〜」に引き続き、「くびすじに〜」もよかったですよね!
>仕事のデキル男同士のBLが私の基本ですし、そういった意味からも合格です。
私もそう思います。そして今回この2人は、仕事上の壁や過去の恋愛を2人で乗り越えて(っていうか澤村が?)、2人共お互い成長していて、いい恋愛の形だな〜って思います(^^)きっとこれからも2人でぶつかりながらも、お互いを癒しながら、高め合っていくんでしょうね!ステキだ!
ホントに今回も仕事に対してストイックで怒りも露にする厳しい水嶋と、澤村の腕の中で悶えちゃう水嶋・・・ギャップがたまりませんでした(*^^*)コレはヤバイです!
こちらもTBお願いします♪
TB、コメントありがとうございました。
>2人共お互い成長していて、いい恋愛の形だな〜って思います
こういうストーリーに出逢えた時が一番”BL読んでてよかったなぁ〜”って思います。
コチラからもTBさせていただきました。
では、また!
前作はだいぶ前に読んですっかり忘れていました。
エロエロに乱れちゃうくせに、仕事に厳しい水嶋さんが、すごく可愛かったです♪
今回、澤村くんを少しじりじりさせてやれたのもよかったかもです(^^)。
秀さんの作品、あたりが多くてうれしいです。
TBよろしくお願いします。
参考に・・・などと言われると冷や汗が出ます。小心者なんで、いつもビクビクと感想をアップしているのに・・・。
秀先生×キャラの組み合わせは当たりが多い気がします。好みの問題でしょうが。
コチラからもTBさせていただきました。
ありがとうございました!
私も水嶋と澤村のカップルってある意味とっても(BL的に、という意味で)理想的だなと思います。
じつは1巻のときから澤村が嫌いではなかった私、今回の成長ぶりに、目を細めてニヤニヤしてました。
水嶋さんも恋愛慣れしてないところが、仕事はできるのに謙虚で奢らないところと相俟って、とっても魅力的でした。
>可愛い瀬木がいずれ烏堂に喰われちゃうんじゃないかって心配なのは私だけ?
えっ! わ、私…。
てっきり北野くんが瀬木に惚れちゃったものだとばかり…!(笑)
>てっきり北野くんが瀬木に惚れちゃったものだとばかり…!
実はすごく迷ったんですよ〜、どっちかな〜って。
でも個人的希望で瀬木×烏堂のがいいなぁ〜って。
性格悪い年上の男、大好きなんですもの・・・それに振り回されてるようで、振り回している天然の年下男も。
絶対、この二人はこのパターンよ!と。
んでもって、当て馬・北野でどうでしょう。
サクラさんエロ度星4つ付けられてますが、恋人同士になったからか前作よりもベッドシーン多かったですよね。
秀さんの作品でこんなに何度もベッドシーン出てくるのはじめてみた気がする〜
気を許してきてるのか水嶋の色っぽさ加減が増して私の方がくらくらさせられました。
私は前作よりも断然こっちの方が好きです。
と言うよりは前作あっての続編ですね。
TBさせていただきました
ではでは!!
エロ度は直感?で付けることが多いんですけど・・・。
この二人、スゴイ絡みをしているわけでもなくわりとノーマル嗜好だと思うんですけど。どうも煽る受に弱いんだと思うんですよ、誘い受とか。攻様は攻めて当たり前ですので。多分★の差は受・次第なのだと。
TB、コメントありがとうございました。
こちらからもTBさせていただきました!
では、また!