![]() | 愛してないと云ってくれ 中原 一也 奈良 千春 二見書房 2006-04-28 by G-Tools |
泣ける ★★★★★
切なさ ★★★★☆
エロ度 ★★★★★
ドキドキ★★★★☆
満足度 ★★★★★
切なさ ★★★★☆
エロ度 ★★★★★
ドキドキ★★★★☆
満足度 ★★★★★
●あらすじ●
日雇い労働者の集まる街で診療所を経営している青年医師・坂下。彼らのリーダー格の斑目は、屈強な男たち相手に一歩も譲らず日々奮闘している坂下を気に入り、なにかとちょっかいをかけていた。ある日、坂下と仲の良い日雇いのおっちゃんが肝硬変を患っていることが発覚。家族に知らせて手術を受けるよう説得してもらおうと考える坂下を、この街の現実を知る斑目は無駄だと一蹴する。坂下を諦めさせるため躰と情報を引き替えにならおっちゃんの住所を教えてもいいと条件を出す斑目。自分の本気を示すために坂下は斑目に抱かれることになり・・・・・・。
●感想●
発売を楽しみにしていたくせに、10日以上も放置してしまいました・・・激しく後悔しております
☆愛してないと云ってくれ
自分は誰かのために働いていることに酔っているだけなのかもしれない------そんな気分にすらなってきて、おっちゃんが体調が悪いことを隠していたのもそのせいだと思えてきた。
「一晩あなたの相手をすれば、教えてくれるっていうんですか?」
「たとえばの話だよ」
「でもそんなたとえ話をするくらいなんだから、まんざら嘘でもないんでしょう?」
「無理すんな。後で泣いても知らねーぞ」
坂下はそう言ったが相手にするつもりがないのか、斑目は踵を返した。それが悔しくて、ドアへ向かった男の背中を見ながら少し小馬鹿にしたように言ってやる。
「------逃げるんですか?」
「!」
「自分で言っておきながら男を抱くのが怖くなったんですか?案外情けないんですね」
「なんだと」
振り返った斑目は、明らかにムッとした顔をしていた。その鋭い眼光は、猛禽類を連想させ、坂下の足を竦ませる。
「そんなことを言っていいのか?俺は男には優しくないぞ」
「望むところですよ」
まさに売り言葉に買い言葉・・・冒頭から下ネタ連発でモーションをかけていた斑目が何故か坂下がその気になったら引くのか。どうやらただのスケベ親父ではないらしい---。坂下も強気にガテン系の男達を蹴散らし捌いていく様は格好良くて、かなりの好感触。でも、読み進めるにつれて二人共に見かけとは違う部分が見えてきて。エロ重視のストーリーではない予感に次第に引き込まれてしまいました。
坂下は正義感が強く、今の医療に疑問を抱きアウトローとして診療所を開いているがその裏で資金難と自分の力なさに悩む。このストーリーではおっちゃんと呼ばれる男の為に坂下が治療を施しつつ家族を捜したりするのですが、その辺りを斑目は甘ちゃんだと罵り、拘わるなと坂下に忠告をするのです。そんな斑目は一見冷たいようで、その裏には実は坂下を想う気遣いが溢れてて。結局、治療の甲斐なくおっちゃんは死んでしまうのですが・・・その後、更に事件に巻き込まれていく坂下たち。
じっくり・・・というよりは全体的にバタバタと忙しなくストーリーは進んでいきます。次から次へと目まぐるしく展開していく事件の合間、坂下と斑目の二人だけのシーンになるとエロ臭く、それでいてまったりとゆっくり時間が過ぎているような感覚のギャップが坂下と斑目の距離が縮んでいく様子と共にとても楽しめました。
タイミング良く現れる双葉もいいキャラなんですが・・・二度の寸止めにしてこの濃さが適当かなどと思ったりして。イヤ、だって、止めずに雪崩れ込んでたらもっとエロだらけになってしまってたでしょ。ただでさえ斑目は存在自体がエロ臭い。エロカッコイイとか綺麗じゃなくて泥臭い感じなんですよ。もの凄く好きなんですけどね、坂下も同様で。守られるだけじゃない、強い受。
ストーリーに触れると、かなりズルズルとネタバレさせそうな気がするので、今回敢えて控えさせてもらいます。私自身、最初にイラストチェックしたときに一番の山場を先に読んでしまって後悔したので
☆根無し草狂詩曲
「でも、格好よかったですよね。斑目さんの弟。スーツもバシッと着こなしてたし。先生の唇奪った挙げ句に『ますます欲しくなった』だって」
「それはもう言わないでくださいよ。あれから治療に来る人来る人、そのことばっかり口にするんだから」
「でも案外くらっときたんじゃないですか〜?ねぇ、斑目さん」
双葉はそう同意を求めたが、斑目は返事をせず、不機嫌そうな顔でタバコを吹かし続けている。目の前で、自分のものだと豪語した坂下の唇を奪われたのだ。しかも、坂下が弟の克幸に喰らわせたのは、平手打ちだった。
双葉もそれをわかっているのか、わざとからかうような口調で言う。
「俺らのことはいっつもゲンコツで殴るくせに、あの人はビンタでしたもんね〜」
「俺なんかメス投げられるんだぞ」
いっそう不機嫌になる斑目に、心の中で反論する。
(だって斑目さん、下品なことばっかり言うじゃないですか・・・・・・)
あまり強く言えないのは、やはり双葉の言う通り、多少なりともくらっとしたからだ。だがそれは、斑目に似た部分を感じたせいでもある。
理由を言うと調子に乗りそうなので、言い訳もできないが。
「ねぇ、先生。まさか、斑目さんの弟のところに言ったりしないですよねぇ」
「行きませんよ、あんなヤクザのところになんか」
こちらのストーリーでは、唯一、坂下を理解し応援してくれる祖母のフサと斑目の腹違いの弟でヤクザの克幸が登場。突然、坂下の元に現れた祖母はじつは重大な病気を隠していて・・・。
斑目の坂下を見守ってる姿がとても好き、この人の視線は常に坂下を追ってるんだるなぁ〜って。坂下は不器用で、でも一生懸命で。斑目でなくても”頑張れ〜”って助けてあげたくなっちゃうんですよ。きっと患者のみんなもそうなんだと思いますよ。別に坂下が駄目駄目君じゃなくって、何だか放っておけない人なんです。
がさつで口を開けば下ネタの連続で、ひとたびセックスを始めると底なしの体力で、大の男一人を床に臥せさせる。だが、その奥底には暖かさがある心優しい暴君
ホントに斑目はこの通りの人です。坂下もそうなんだけど、ちゃんと大人の男の弱さもあって完璧じゃないから余計に母性本能をくすぐるタイプなんです。
最近よく感じるようになったのが、小説としてのバランスなんですが、この作品は特に喜怒哀楽のバランスが良いんです。設定的にはハードテイストで義理人情もある、他人の前では気丈に頑張って---でも二人だけの時には涙もあって口は悪いけどちゃんとそこには愛情や信頼があって。双葉と斑目の漫才みたいな会話も面白くて。私の好みから言えば申し分なかったです。
どこか一つ悪い所を上げてみろ!と言われたら、「根無し・・・」の方はどこかで見たドラマのようなありがちなストーリーかな、という感じかな。でも、克幸の存在が途中からそれをうち破ってくれています。克幸の言葉は悪魔の囁きのようで、弱った坂下の心に付け入るように染み込んでいって・・・根っからのヤクザなんですね。
この二人をここで終わらせるのは勿体ないぁ〜---是非、続編をお願いします。克幸、双葉・・・個性的な脇キャラもいますし。ゴッド・ハンド斑目の復活も気になるし・・・坂下・父がフサの手術をしたのが斑目だと知ったら?とか。・・・あっ、結局バラしてる、ゴメン!
bk1で買う●著者の他刊:中原 一也●





●著者の他刊:奈良 千春 ●










ご参加お待ちしてます!
サクラさん、私の迷いどころ知ってるんすか?
っていうくらいクリーンヒットしてるんですよ!
中原一也さんは好きな作家さんで、
奈良千春さんはもう大好物(爆)
そして「お医者さん」は監察医以外大好きだ!!
(すみません興奮してしまいました・・・)
実は「Charade(?)」で読んでまして、
でも奈良千春さんの絵は欲しいなあと、
毎日近所の本屋さんでプチ悶絶してました。
サクラさん素敵です!本日も本屋さんに行って来ます。
コメントありがとう!
中原先生って文章が男っぽくないですか?
甘さ控えめで、故に好みなんですが・・・。
>奈良千春さんはもう大好物(爆) 私も大好物です! 今月はもう一冊控えてるので、すごく嬉しいんです。しかもラヴァーズなので濃いこと間違い無し?だと思うんだけど。ふゆの先生とのタッグ、あのシリーズの続刊なのかしら・・・。
医者ものは特にモグリが好きです・・・ってそんなジャンルあるのか!って。陰がある、過去に傷持つ医者が辿りつくのがモグリかと。
Craradeは一応毎号購入してるのですが、山積み状態でして・・・読まねば!
ツボコメント頂いたモノですから・・
そうですよそうですよ!
甘々なのは最近勘弁して下さいって思ってた
ところに・・・そうだ男っぽいんだ!
あと個人的に「覗く瞳、濡れる心」も結構好きでした。
奈良千春さんお好きなんですね!
うわ〜嬉しいなあ!ラヴァーズのインフォメーション(次月の新刊とか案内が書いてある紙)のイラストとか大好きで集めてしまってるくらい大好きですね〜。私の年齢的に学生よりはリーマンの方がなじみやすいんですが、奈良さんの描かれるモノは、学生さんでもいいんですよ〜。(私観です〜)
そして、ふゆの先生とのタッグだと教えて下さってるじゃないですか!!(超興奮です)楽しみですよね!しかもラヴァーズ!嬉しい〜!
作家さんでふゆの先生も好きなので、ビブロスの件で、しばらくお目にかかれないのかなと寂しく思ってたので教えてもらって良かったです!
モグリ・・・いいですよね〜!腕は超一流、でも過去に・・・なんて付いてくると読む気3割アップします。(昨日TVドラマ「医龍」をみて気分が盛り上がってます。)
「!」だらけの書き込みごめんなさい、
昨日から興奮して1.2歳若返った気がします。
長文失礼しました〜。
コメントありがとう!!
>あと個人的に「覗く瞳、濡れる心」も結構好きでした。
私も大好きな一冊です。
膨大な数のBLを読んでいるにも拘わらず、実はストックしてる蔵書は少ないんです。
100〜150位かな。
その中にちゃんと入ってますよ〜。
室上ハルさんの挿絵も貴重品ですし、大好きなんです。
>奈良さんの描かれるモノは、学生さんでもいいんですよ〜。
奈良先生がCRAFTで連載してる作品、主人公が大学生なんですけど面白いですよ〜。
早くコミック化してくれないかと指折り数えて待ってます。
もしよろしければ、ホントにメル友になって欲しいくらい話があいそうですね!
サクラさん嬉しいです!私、サクラさんすごいな〜って、本当思ってて、私でいいのかしら〜と。でもそんな方にそう言っていただけるのが、これまたすごく嬉しいです(小躍り状態です)!すごく好みが偏ってるので(好き嫌いが激しい・・・)ので、恥ずかしい限りですがよろしくお願いいたします〜。
PC、及びネット環境に疎い私。一度違うところでコメントを書き込んだときに、メルアドを入力したらスパムメールがガッツリ来ちゃいました。メル友OKでしたら恥ずかしいのですが、私のメルアドをお知らせするのにどうアクション起こしたらいいかレクチャーお願いできますか?。よろしくお願いいたします!(このご時世にまことに情けないですね〜泣)
この週末は、小説リンクス6月号と、「覗く瞳〜」を読み返しました。やっぱり好きだなあ〜と。それと室上ハルさんのイラストお話に合ってますよね。そして他では、本当お見かけしない・・・このお話の続編が読みたいような、あのまま終わっていた方がいいのかなあ、と思いながらなかなか楽しい週末でした。(地味かもしれないけど、こういう生活も結構好きなもので)
それでは、サクラさんOKでしたら楽しみにしてます。「やっぱり気が乗らないからやめとこうかな。」と思われても大丈夫です〜、私が嬉しくて食いついちゃっただけなので、またコメント欄に書き込みさせて下さいね!よろしくお願いします〜。またしてもガッツり長文失礼しました。
PS 「CRAFT」を「奈良さん」買いしてしまいました・・・楽しみが控えてます。ふふ^^
お返事遅れてスイマセン!
CRAFTの連載、良かったでしょ〜。
今回連載がお休みだったので続きが早く読みたくて悶々としております。
四ヶ月は長い・・・。
メルアドの件ですが
makio44@yahoo.co.jp
コチラにお願いします。
マメには書けませんので、その辺りはご了承を!
もし他の方で、奇特にも私とメル友になりたい!という方がいらっしゃいましたらこの機会にどうぞ。
但し、このメルアド普段は放置しております。
一週間ほどは気を付けて確認しますが、
その後は保証できませんので・・・あしからず。
では!
初中原作品です
思い切り笑わせていただきました。
医者物なんですが、医者らしくなかったなぁなんて(笑)
斑目のエロオヤジ振りがなんともかんともな話でしたけども楽しかったです。
TBさせていただきました
では!!
>医者物なんですが、医者らしくなかったなぁなんて(笑)
確かに、そうですよね。
ガラの悪い不良男子校の養護教諭・・・のようなもの?
通常の医者ものとは全く違いますよね。
コチラからもTBさせていただきます。
ありがとうございました!